O'DOUDS オーナー Clayton インタビュー ── ブランドの哲学と、新作にこめた想い
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オーナー Clayton にインタビューしました。創業の原点、ヒューストン自社生産へのこだわり、3つの新作それぞれの開発背景、そして日本市場への想いまで ── ブランドの哲学を本人の言葉でお届けします。
テキサス州ヒューストンの自社ラボから、すべての O'DOUDS 製品は手作業で生まれている。ブランドを率いるオーナー Clayton に、創業の原点、3つの新作それぞれの開発背景、日本市場への想いを訊いた。語られたのは、「毎日触れるものへの徹底した配慮」と、「成長より、明確さと影響力を目指す」という、業界の常識から少し離れたものづくりの姿勢だった。
Clayton
Owner ── O'DOUDS
2014年、自身のヴィーガンライフスタイルに合うヘアケア製品を見つけられないという必要性から O'DOUDS を立ち上げる。米国テキサス州ヒューストンの自社ラボで、すべての製品をハンドメイドで生産する体制を一貫して維持。「毎日使うものは、体に取り入れるものと同じレベルの配慮で作るべき」という信念のもと、植物由来成分のみで処方するアプローチを創業から貫いている。
信念から始まったものづくり ── 「毎日触れるもの」への配慮
O'DOUDS は、シンプルだが、強い信念から始まった。それは 「私たちが毎日使う製品は、体に取り入れるものと同じレベルの配慮と注意を払って作られるべきだ」 という考えだ。
「創業当初は、必要に迫られて製品を作り始めました」── Clayton はそう振り返る。自分の髪に合うだけでなく、自身の価値観 ── 特にヴィーガンライフスタイル ── にも合致する製品を求めていた。だが当時、市場にあるヘアケア製品の多くは石油由来の成分に頼り、原料の調達や配合に関する透明性も欠けていた。
このアプローチは、創業から10年以上経った今も一貫している。すべての処方は、効果と責任のバランスを重視し、意図を持って開発される。「効果的な製品と倫理的な取り組みは、切り離せないものだと考えています」。
なぜヒューストンで、なぜ手作業なのか
O'DOUDS は、創業以来テキサス州ヒューストンの自社ラボでハンドメイド生産を続けている。最も速く、最も簡単な道ではない。にもかかわらず、なぜそうし続けるのか。Clayton の答えはシンプルだ ── 「製造工程のあらゆる段階に密接に関わり続けることができるから」。
処方開発、試験、製造はすべて同じ場所で行われる。これにより、品質と一貫性を完全に管理できるだけでなく、リアルタイムでの調整、必要に応じた処方の改良、そして出荷前にすべてのバッチが基準を満たしていることの確認が可能になる。
ヒューストンという土地そのものも、製品開発に重要な役割を果たしているという。「年間を通して高温多湿な気候のため、より厳しい条件下でも性能を発揮する処方の開発が求められます」── 厳しい環境下で機能する処方は、結果として世界中の幅広い気候・環境でも安定して働く。
そして、社内で全てを完結させるもう一つの大きな理由は ── 「私たちのチームです」と Clayton は言う。ヒューストンは一つの都市というより、広域に点在する複数のエリアの集合体のような街。メンバーはその様々な地域から集まり、多様な視点・バックグラウンド・経験が、O'DOUDS の仕事のやり方に反映されている。
生産を社内で行うことは、最も速く、最も簡単な道ではない。だが、透明性、説明責任、そして自分たちが作るものへの直接的な繋がりを維持すること── それこそが、ブランドとしての O'DOUDS の存在意義の根幹だと、Clayton は語る。
描く未来 ── 「成長より、明確さと影響力を」
5年後、10年後の O'DOUDS について Clayton に訊いたとき、返ってきたのは「単なる成長」を目指す類いの答えではなかった。
理想として描くのは、お客様が「何を使っているのか、そしてなぜ使っているのか」をより深く理解しているグローバルなコミュニティ。ヘアケアやボディケアが、過剰で混乱を招くものではなく、人々が信頼できるシンプルで確かなルーティンへと進化していくこと ── それが Clayton の見据える方向だ。
同時に、同じ価値観を共有する理容師、スタイリスト、独立系サロンのネットワークも強化したい、と Clayton は続ける。包括性、教育、そしてきめ細やかなサービスを重視する空間で、O'DOUDS の製品が単なる棚の商品ではなく、道具(ツール)として活用されること── そんなパートナーシップの広がりを目指している。
運営面では、自社生産の継続が前提だ。「成長は決して品質や透明性を犠牲にして達成されるべきではありません」── このスタンスは、創業時の信念とそのまま地続きだ。
より広い視点で見ると、Clayton が業界に対して示したいことは明確だ ── 「有害な成分や持続不可能な慣行に頼ることなく、高性能な製品を生み出すことが可能であること」。たとえ小さなことでも、人々の期待を変えることができれば、それが O'DOUDS にとっての「成功」なのだという。
3つの新作 ── それぞれが埋める「ギャップ」
今回日本で新発売となる新作 2品(《エアドライペースト》《ハイドレートスプレー》)と、本国 O'DOUDS ラインナップに含まれる《クレイテクスチャースプレー》── これら3製品は、いずれも「市場の空白」あるいは「日常のヘアケアにおけるギャップ」を埋めるために生まれたのだと、Clayton は語る。
エアドライペースト ── スタイリングとリフレッシュの「中間」
エアドライペーストの原点は、O'DOUDS の季節限定商品「ブルーサマーシーソルトペースト」にあった。軽やかな使い心地、控えめなホールド力、自然な質感 ── その手軽な仕上がりに魅力を感じたお客様から「一年を通して使える同様の質感を」という声が多く寄せられていたという。
同時に Clayton たちが市場で観察していたのは、もう一つのギャップだった。「髪に活力を取り戻したいけれど、最初からやり直したくない、という方は多い」。従来のスタイリング剤は重すぎると感じられがちで、一方ドライシャンプー(皮脂吸収専用のリフレッシュ製品)はオフできても、スタイリングやまとまり感には繋がらないことが多い。
2日目の髪を、洗い直さず、スタイリングし直さず、ただこの1本でリフレッシュさせる ── そんな最小限の手間でナチュラルでこなれたスタイルを維持したい人のための一品だ。シンプルで柔軟なヘアケアを好み、スタイリングに時間をかけたくない人、自然な質感や少しこなれた仕上がりを大事にしている人 ── 想定するユーザー像も明確だという。
ハイドレートスプレー ── 5つの機能を、1本に
ハイドレートスプレーの開発も、Clayton たちが日々のヘアケアで「常に感じていたニーズ」から始まった。
「多くの人が、同じ効果を得るために複数の製品を使っていました。洗髪後に絡まりをほぐす製品、ヒートプロテクト剤、そしてスタイリング前の準備として別の製品 ── これは不必要な手順であり、製品を重ね付けすると重く感じてしまうことも少なくありませんでした」。
同時に Clayton が観察していたのは、ヒューストンの高温多湿な環境下で「洗髪の合間に髪の水分を保つことが、スタイリングと同じくらい重要だ」ということだった。湿気・乾燥・摩擦 ── ヘアケアにおける「土台」の重要性。
そこから設計されたハイドレートスプレーは、絡まりほぐし・軽いコンディショニング・ヒートプロテクト ── うるおい・指通り・カール整え・うねりの抑制を含めた5機能を1本に集約している。特定のスタイルに特化した製品ではなく、「髪の土台を整えることで、どんなヘアケアもより簡単で効果的になる」という発想で作られた製品だ。
「乾燥、絡まり、縮れが気になる方や、髪を重くしない軽やかなスタイリング剤をお探しの方に特におすすめ」── 既存の O'DOUDS ユーザーであれば、ポマードやペーストの前段の「下地」として、あるいはコンディショニングクリームやヘアオイルの代わりとして、日常使いに自然に組み込めるという。
クレイテクスチャースプレー ── 軽やかに、ボリュームと質感をプラスする (Coming Soon)
クレイテクスチャースプレーは、「重たいスタイリング剤に頼らずに、軽やかな方法でボリュームと質感をプラスしたい」という、もう一つのギャップから生まれた。
多くの人が、根元から毛先までボリュームアップし、毛束感を際立たせたいと考えている。だが従来のスタイリング剤は手間がかかりすぎたり、髪が硬く・重く感じられがちで、塩ベースのスプレーは質感を作れるものの、頻繁に使うと髪に乾燥感を覚える方や仕上がりにムラを感じる方もいる ── そんなニーズがあった。
そこで O'DOUDS は、クレイとパウダーを配合したスプレータイプという、新しいテクスチャー設計に挑んだ。簡単に塗布でき、ボリューム、質感、ソフトマットな仕上がりを実現する ── ホールド力か、テクスチャーか、どちらか一方ではなく、両方をバランス良く実現する稀有な製品だ。
「単独でルーズなスタイルに、他のスタイリング剤を使う前のプレスタイリング剤として、あるいは重ね付けでテクスチャーとコントロール性を高める ── 様々な使い方ができる汎用性」もこの製品の大きな特長だと Clayton は言う。
日本という市場へ ── 思いやり、誠意、長期的な信頼
今回、O'DOUDS が日本市場に正式に踏み出すにあたって ── Clayton は日本という国・市場をどう見ているのか。返ってきた答えは、ものづくりに対する姿勢を語るときと同じトーンだった。
ルーティンがより簡略化され、テンポが速い傾向にある米国とは異なり、日本の消費者は製品の細部にまで気を配ると Clayton は感じている。質感、仕上がり、髪に馴染む感触、そしてトータルルーティンへの組み込み方 ── そうした「細部」が、日本では大切にされている。
また、一貫性と信頼性への重視も顕著だ。製品は常に同じ性能を発揮することが求められ、「この信頼感はブランドとして非常に重要なものです」と Clayton は強調する。
O'DOUDS のものづくりが ── 丁寧に作られ、使いやすく、常に安定した性能を発揮する ── という方針である以上、日本市場の価値観との親和性は高い、と Clayton は考えている。総じて、日本は思いやり、誠意、そして長期的な信頼を重視する市場であり、それは O'DOUDS が築こうとしているものと非常によく合致している。
日本のお客様への、ブランドメッセージ
最後に、これから初めて O'DOUDS を手に取る日本のお客様へのメッセージを訊いた。
「O'DOUDS にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。テキサス州ヒューストンの自社ラボで、厳選された原材料から一つひとつの製品を手作業で丁寧に作り上げるまで、すべての工程にこだわり、心を込めて製品づくりに取り組んでいます。私たちの目標は、信頼性が高く、使いやすく、日々のルーティンをサポートする製品をお届けすることです」。
これからヘアケアを始めようとしている人にも、すでに確立されたルーティンを見直したい人にも ── O'DOUDS の製品が「あなたの毎日に自然に溶け込むこと」を願っている、と Clayton は結んだ。
そして、日本のユーザーが O'DOUDS の製品をどう使い、どう体験するのか ── そのフィードバックから学び続けたい、というスタンスも合わせて語られた。一方通行のブランドメッセージではなく、双方向のコミュニティづくりとして日本市場に向き合おうとしている姿勢が、印象的だった。
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